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看護部を知る

2023年9月28日掲載

 

 

看護部の理念

 

  1. 専門職業人としての科学性・倫理性・創造性に基づく看護技術を提供します。
  2. 患者さまに寄り添うことができる感性を磨き、看護実践します。
  3. 患者さまやご家族の目線にたった満足と安心の得られる看護を提供します。

 

看護部長のあいさつ

当院は平成25年の地域医療の再編成において、地域に根ざした中核病院として生まれ変わり、10年が経とうとしております。そして、急性期から在宅までの地域連携の推進の役割を担っています。

また、当院は近江商人の発祥の地にあります。近江商人の精神である三方よしの「売り手よし、買い手よし、世間よし」が当院の医療の現場に「患者よし、職員よし、地域よし」として受け継がれていると思っています。そのため、病院職員だけでなく地域とのつながりを強くしたチーム医療の充実に努めています。

職員は充実したシミュレーターを備えたスキルラボ室でのスキルの向上が図れ、主体的な学習を支援する教育体制とキャリアラダー、キャリアアップに向けての研修等への参加できる制度など学ぶ環境を整えています。

急性期から慢性期、終末期とあらゆる病期の患者さんとご家族への方へ、専門職業人として知識・技術を提供するとともに寄り添うことができる感性を磨き、看護が実践できるよう日々努力しています。また、PNS看護方式を取り入れ、安全で質の高い看護の提供を目指しています。そして、長寿社会に入っている今、退院後も在宅医療・介護を必要とされる患者さんが安心して療養できる体制を整えるために地域・在宅との連携を図り、退院支援を実践しております。

これらは、地域に根ざした中核病院を担っているからそこできる看護だと思っております。

看護部長 野田 記世

 

 

看護部の紹介

看護部の概況

看護単位 9単位
看護方式 パートナーシップナーシングシステム(PNS)
勤務体制 二交替制(夜勤 14時間30分)
二交替制・二交代・三交代混合

 

 

病棟紹介

南3病棟 産婦人科・総合内科・呼吸器内科・眼科・歯科口腔外科・皮膚科・脳神経内科

産婦人科、総合内科、呼吸器内科、眼科、歯科口腔外科、皮膚科、脳神経内科の混合診療科の病棟です。

産婦人科は、外来と連携を取り、妊娠期を健やかに過ごしより良い出産ができるように保健指導や母乳外来などの指導を行っています。分娩後は児の絆形成やベビーの世話や授乳の仕方に慣れていただくように個室で、母児同室制を行っています。分娩後のお母さんにはお祝い膳をご用意しています。母性看護学の実習生を受け入れ、生命の誕生場面を通して、感性豊かな人材育成を行っています。

総合内科は、細菌性肺炎、さまざまな感染症、臓器不全などの疾患を診ています。また、呼吸器内科は、高齢患者が多く、 慢性疾患を持ったまま退院される患者も多いため、入院時から退院後の生活を考えた具体的な支援が行えるように地域医療連携室と連携した退院支援を行っています。

眼科は白内障の手術を受けられる患者さんがほとんどで、「よく見えるようになったわ」と言って退院されます。

皮膚科では外科的治療や薬物治療、高気圧酸素治療装置による治療も行っています。皮膚疾患による掻痒感や疼痛などの症状軽減への援助を行っています。

脳神経内科では、脳に由来する症状・疾患に対しての検査・治療を行っています。症状に応じて、退院後の生活がより快適に過ごせるよう多職種と連携しながら調整していきます。

 

 

 

南4病棟 整形外科・小児科・耳鼻咽喉頭頚部外科・外科・歯科口腔外科

整形外科では、骨折による手術適応の患者さんが多く、術前術後を通し異常の早期発見や合併症の予防に努めています。患者さんのほとんどが高齢者の方であり、早期に社会復帰するためリハビリを行い、ご家族や関係機関と連携をとり入院時から退院を見据えた支援を行っています。

小児科では、肺炎や喘息、川崎病など急性期、短期入院を対象とし、乳幼児期から学童期・思春期と年齢層の広い患者さんに安全で安心できる入院生活が提供できるように看護にあたっています。 アレルギー負荷の日帰り入院も受け入れています。

耳鼻咽喉頭頚部外科では、扁桃炎や副鼻腔炎の手術前後の看護を行っています。手術後は飲食の制限があることが多いですが、心理的苦痛を少しでも軽減できるよう、症状緩和とともに看護を行っています。

外科では、がん患者さんの手術前後や化学療法の看護を行っています。症状や心理的な苦痛が和らぐよう、緩和ケア認定看護師や皮膚排泄認定看護師等に相談しながら、看護を行っています。

歯科口腔外科は、全身麻酔による手術や鎮静局所麻酔下による治療の患者さんが多くおられます。治療が円滑に進むように疼痛や出血の症状の観察を行い早期に退院できるように援助をしています。

 

 

 

 

南5病棟 呼吸器外科・循環器内科・救急科・泌尿器科

呼吸器外科・泌尿器科で手術を受ける患者さんには、手術前に術前オリエンテーションを行い、不安を緩和できるよう努めています。手術後は患者さんの個別性を考慮し、異常の早期発見や合併症の予防に、創部痛のコントロールなど苦痛が軽減するようケアに努めています。また、化学療法・放射線療法・緩和ケアを受ける患者さんの治療への支援をはじめとし、身体的・精神的苦痛の緩和や日常生活の援助、ご家族への精神的配慮を含めたケアに努め、心のこもった看護を目指しています。

循環器内科では、心不全の患者さんには、内服管理及び水分摂取量の指導を行い、退院後も疾患のコントロールを行いながら生活できるよう支援しています。

南5病棟に入院される患者さんが安心して治療に専念できるよう専門医をはじめ、薬剤師・栄養士・理学療法士とチーム医療を提供しています。

 

 

南6病棟 消化器内科、糖尿病・内分泌内科

南6病棟は、消化器内科、糖尿病・内分泌内科の病棟です。

消化器内科は、悪性腫瘍、肝硬変、総胆管結石、胆管炎、膵炎、胃潰瘍、大腸ポリープなどのさまざまな疾患を診ており、上・下部内視鏡検査、粘膜下層剥離術、結石除去術などの治療、化学療法など様々な治療・検査を実施しています。 糖尿病・内分泌内科は、主に2型糖尿病の患者さんが入院されており、血糖コントロール・インスリン導入の管理に対する手技の確認や指導を行っています。

看護師は、診断期から治療期、また終末期とあらゆる病期の患者さんの看護を実践するため、多様な知識と技術が求められています。スキル向上と多職種連携を進めながら、患者さんが安心して入院生活が送れるよう努めています。

 

 

 

南7病棟 結核・新型コロナウイルス感染症

南7病棟は、結核と新型コロナウイルス感染症の病棟です。結核病床では、完全個室対応の病床16室、モデル病床4室を併設しています。結核クリティカルパスを使用し、入院期間の短縮および治療や生活指導を計画的に実施しています。指導については、DOTS【対面式服薬確認】を取り入れています。限られた生活スペースの中で少しでも快適な療養生活を送って頂けるように毎日のラジオ体操や、屋上の散歩を取り入れ、時にはレクリエーションを企画し気分転換ができるように工夫をしています。

新型コロナウイルス感染症病床では、地域病院等の依頼を受け、軽症から中等症の患者さんを受け入れています。高齢者の患者さんが多く、症状緩和だけでなく、安全・安楽に療養生活を送っていただけるよう努めています。

 

 

 

HCU

ハイケアユニットは呼吸・循環器に障害があり、厳重な監視を要する場合や手術後の患者さんが一日でも早く回復できるようケアを行っています。

狭心症や急性心筋梗塞で入院された患者さんが、安全に心臓カテーテル検査や治療を受けていただくために、心電図モニター監視を行い、異常の早期発見・合併症の予防に努めています。また、ハイケアユニットは医療機器に囲まれた特殊な環境にあるため、集中治療の厳しい現場でも笑顔と優しさを忘れず、患者さまとご家族が安心して治療に専念していただける環境を提供できるように心がけています。

 

 

 

外来

外来看護スタッフは病院の顔として日々看護を実践しています。1日500人程の方が受診のため来院され、全ての方に安全で安心し、信頼して頂けるよう診療の補助および療養上の世話を行っています。現在、在院日数も短くなり、在宅での生活をしながら通院される患者様も増えています。そのため、患者様やご家族が地域社会で不安なく生活を送れるよう、支援も行っています。また、外来で行われる内視鏡や化学療法などの検査や治療の介助に携わっており、専門的知識と技術の向上に努めながら、看護を提供しています。

 

当院の内視鏡センターでは、胃カメラ・大腸カメラでの検査をはじめ、カメラ下での早期がん・ポリープ切除などの内視鏡的治療を幅広く行っています。

また、市からの委託を受け胃カメラ検診も行っています。

内視鏡下での検査・治療は時間を要することも多く、精神的・身体的な苦痛を伴うこともあります。そのため、少しでも患者さんの不安や苦痛を和らげることができるよう、私たち内視鏡技師・看護師は専門的知識をもって患者さんに寄り添い、安心して検査・治療を受けていただけるよう努めています。

カメラを受ける際に、不安なことなどがあればご相談ください。

 

 

 

手術室

手術室は5室あり、バイオクリーンルーム1室と陽圧・陰圧の調整が可能な部屋1室を設けています。手術は、呼吸器外科、消化器外科、歯科・口腔外科、整形外科、眼科、産婦人科、皮膚科、 泌尿器科、耳鼻咽喉科の手術で、年間約1500件行っています。

近年の高齢化に伴い、基礎疾患を持ちながら手術にのぞまれる方も多くおられます。様々な患者様に対し「安全で質の高い看護」を提供するため、手術室看護師は、術前の麻酔科外来から患者さんやご家族に関わり、入院後も他職種と協力しながら退院までを見据えた継続した看護を提供できるよう心掛けています。

令和4年度から周術期管理チームを結成し、麻酔科医を中心とした他職種と連携しながら苦痛緩和や安楽を重要視した医療を実践しています。