院長挨拶このページを印刷する - 院長挨拶

2024年4月1日掲載

院長挨拶

野﨑院長(写真)

独立行政法人 国立病院機構東近江総合医療センター
院長 野﨑 和彦

“東近江総合医療センターの進むべき方向”  院内から院外へ


 令和5年4月より院長に就任し1年が経過しました。この1月に発生した能登半島地震で被災され困難な生活を強いられておられる皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 当センターが地域から求められている役割は「地域に根ざした中核病院」です。地域住民が求めている医療に答えるためには、各医療機関が自らの利益を追求するだけでなく、各々が得意とする機能を中心に、各医療機関が連携して支え合い、適切な医療を地域住民へ提供することが必要となります。当センターは11年前の病院改築後、滋賀医科大学と連携しつつ医師の人材確保を進め、救急医療を中心としつつ、小児科・産科医療を展開し、対応可能な診療科を増やし、各診療科とも一定の評価をいただいております。今後も院内活動に留まらず、地域医療における診療サポート、地域で働く医療職向けの研修会開催、住民への啓発活動などの院外活動を通して、各医療機関との役割分担を明確化しつつ地域医療の質の向上に努めていきたいと考えております。
 「滋賀医科大学 地域医療教育研究拠点」として滋賀医科大学との連携のもと地域医療に必要な人材を育てる役割も重要と考えております。総合内科学講座と総合外科学講座の医師が協力し各領域の専門性を維持しつつ救急体制を整えております。今後も複数の疾患を有する高齢者の救急対応の重要性が高くなることが予想され、各診療科の医師には専門性のみならず総合力や人間力が必要となります。
 昨年度にクラウドファンディングで購入させていただきました救急車は能登半島地震における医療班派遣においても活躍しております。ご支援をいただきました皆様には改めて感謝申し上げます。コロナが徐々に収束しつつある中、昨年度後半からは院内では外来・入院の患者さんの心を癒すようなイベントも開催しております。本年度からはコロナを理由による診療への影響を極力軽減する必要があります。また、全職員が安心・安全に働ける環境作りを進めつつ、地域の行政機関、医療機関の皆様との良好な関係を構築しながら、地域から信頼される病院を目指していきますので、宜しくお願い申し上げます。 

令和6年4月
院長 野﨑 和彦