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認定看護師の取り組み

2023年7月25日掲載

認定看護師の取り組み

 

感染管理認定看護師 副看護師長 東出 美香

病院は治療を目的とする場ですが、感染症にかかっている方や病気などにより免疫力が低下している方など、様々な人が集まる感染リスクの高い場所です。病院に関わる全ての人に起こりうる感染のリスクの低減、感染症による心身の負担を軽減することや、医療・ケア技術の向上、業務改善に取り組むことが感染管理の仕事です。

そのため、医師・臨床検査技師・薬剤師・事務職と共にインフェクション コントロール チームを結成し活動しています。

また看護部では、各部署に感染防止リンクナースを任命し、委員会活動を通じて、患者ケアの改善を推進しています。

具体的に、

  1. ICTカンファレンス・ラウンド(週2回)
  2. 看護部感染防止リンクナース会によるラウンド、ケアの質改善活動
  3. 侵襲デバイス感染、手術部位感染、耐性菌、症候群、手指衛生サーベイランスを実施
  4. (院内の感染発生率、状況を調査・分析・検討)
  5. 感染対策の推進・導入・評価、感染防止マニュアルの改訂
  6. 職員に対する教育活動 、機関紙の発行(月1回)
  7. コンサルテーション(現場での疑問、問題に関する相談)
  8. 地域の医療・福祉施設との連携

を中心に活動しています。

 

 

緩和ケア認定看護師 副看護師長 宮城 陽子

緩和ケアは、終末期の患者さんのみがケアを必要としているわけでなく、「がんと診断されたとき」から他の治療と併用して始まります。患者さんや家族は、がんと診断されたとき、治療の経過、再発や転移がわかったときなどの様々な場面でつらさやストレスを感じています。その不安や悩みなどの「心のつらさ」や、治療に伴う痛みなどの「からだの辛さ」が患者さんやその家族の日常生活を妨げることもります。病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさに耳を傾け、その人らしく生活できるようにサポートしていきたいと考えています。

 

 

皮膚排泄ケア認定看護師 副看護師長 続宗 敬子

患者さんのQOLの維持向上を目標に、褥瘡などの創傷・ストーマ(人工肛門・人工膀胱)・失禁に伴い生じる問題に取り組んでいます。専門的な知識・技術を用いて質の高い看護を提供させていただけるよう、スタッフの指導、院内研修会の開催を行っています。また、入院から退院後の生活を安心して送っていただけるよう、専門外来の開催や患者会の参加など幅広く活動しています。

 

【活動内容】

  1. 褥瘡対策:多職種と共に褥瘡対策チームを結成し、週1回の褥瘡ラウンドを通して褥瘡治癒環境の整備や発生予防に努めています。
  2. フットケア外来:医師と連携し、糖尿病性足病変の予防・管理を行っています。
  3. ストーマケア:ストーマを造設される方に関わり、セルフケアの指導・管理を行っています。個別性を重視し、手術前から関わりを持ちケアしています。トラブルに対しては患者さん各々に応じた症状の改善に努め、スタッフ、家族からの相談にも応じています。退院後の相談窓口としてストーマ外来を開設しています。
  4. 失禁ケア:失禁に伴う皮膚のトラブルに対する相談に応じています。また、スキンケア方法、おむつに関する相談にも対応しています。

 

 

皮膚・排泄ケア認定看護師 副看護師長 湯室 順子

皮膚・排泄ケア認定看護師は、①褥瘡などの創傷管理およびストーマ、失禁等の排泄管理 ②患者・家族の自己管理およびセルフケア支援をおこなっています。

ふだん活動していることは、褥瘡予防対策を行っています。褥瘡が発生するリスク患者さんに体圧分散機能のあるマットレスの選択や、体のポジショニングについて行っています。また人工肛門や人工膀胱により排泄経路が変更となった患者さんのケアや、日常生活がその人らしく過ごせるように支援しています。さらに、排泄物からくるスキントラブルを予防する取り組みも行っています。例えば、オムツの選択や患者さんに応じたオムツの装着方法、失禁からくるスキントラブル予防について、スタッフ指導を行っています。

排泄についてお困りの際はご相談ください。

 

 

クリティカルケア認定看護師 生田 一幸

クリティカルケア認定看護師とは救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術や危機状況にある患者や急性かつ重篤な患者の重篤化回避と合併症予防に向けた全身管理など、患者さんへ目を向けた看護を心がけております。また突然の発症などにより、ショックを受けている家族様へ向けても、家族看護として早期的介入支援を行うよう心がけております。

これ以外にも院内での急変対応や一次救命処置など勉強会の講師をさせていただき、安全で安心できる看護、医療を目指し日々活動しております。

院内外問わず幅広く活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

手術看護認定看護師 副看護師長 湯上 幸子

手術室看護師は、患者さんやその家族を対象に安全で安心な手術が受けられるように手術が決まったその日から手術後も継続した看護の提供をおこなっています。

手術看護認定看護師とは、手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の管理等)、周術期(術前・術中・術後)における継続看護が実践できるように、他職種と連携し、専門性を発揮しながら質の高い看護ケアが実践できるような調整的役割も担っています。手術室看護師とともに患者さんが安全で安心でき、最良の手術が受けられるような周術期看護の提供を目指して看護計画を立案して実践しています。麻酔科医が関与する手術症例では麻酔科による術前診察に同席し、入院前より患者さんやそのご家族と関わり、不安軽減や意思が尊重できるような看護を実践しています。

 

 

がん薬物療法看護認定看護師 平塚 久惠

がんの三大治療のひとつである薬物療法は、1度や2度で終わるものではなく長期にわたる繰り返しの治療になります。そうした治療を受ける患者様とそのご家族が、治療内容を十分に理解し安心して治療に臨むこと、治療による副作用を最小限に抑えて安楽に日常生活が送れることを目指し、活動しています。特定行為(栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連)も修了しており、がん薬物療法の専門的な知識だけでなく、フィジカルアセスメントや臨床推論の知識も活用して日々患者様と関わっています。

また、病棟・外来看護師への指導や院内外での教育セミナーなど、がん薬物療法に関わる医療スタッフが質の高い看護を提供できるような活動も行っています。

 

 

治験コーディネーター(CRC)

製薬会社が新薬を開発するとき、その開発の最終段階で人体への有効性と安全性を確認する「臨床試験(=治験)」をおこないます。

その治験の調整役となり、治験のコーディネートを行うのが、治験コーディネーターです。

臨床開発モニター(CRA)や治験を実施する担当医師と治験事務局、医事課、薬剤部、検査部、看護部などの各関係部署やその医療スタッフらと協力して治験を進めていき、被験者となる患者様をサポートしてます。

当院のCRCは、看護師1名・薬剤師2名で構成されています。

【主な業務内容】

  • 患者さんへの治験内容の説明
  • 患者さんの精神面でのサポート
  • 治験を行う医師の業務支援
  • 治験のスケジュール調整
  • 資料・報告書の作成

 

治験コーディネーターの役割

【治験実施前】

  • 治験実施計画書(プロトコル)の理解と勉強
  • スタートアップミーティングの補助(CRAとの共同作業で、治験に携わる医療関係者を集めたミーティングを実施し、その際の資料作成や議事進行のサポートを行う)
  • 検査機器・検査キットの管理

 

【治験期間中】

  • 被験者募集(スクリーニング:カルテ・医師の紹介などから治験実施計画書に該当する候補者を検討する)
  • 治験の説明文書と同意書の作成(被験者に渡す治験の説明文書や同意書を作成し、医師が行う被験者への事前説明に同席する)
  • 被験者のスケジュール管理と対応
  • 製薬会社に提出する「症例報告書(CRF)」の作成
  • 有害事象への対応(治療中に副作用が現れた場合はすみやかに治験責任医師に報告し、「重篤な有害事象に関する報告書」を作成して製薬会社と病院長に提出する)
  • CRAにより直接閲覧(モニタリング)の対応

 

【治験終了後】

  • 被験者の最終観察と追跡調査
  • 「治験終了報告書」の作成

 

 

内視鏡技師

内視鏡検査は苦痛を伴うため、多くの患者さんが不安をかかえて胃カメラや大腸カメラなどの検査に臨んでいます。また、検査のみならず内視鏡下での治療は、時間を要することも多く、身体的な侵襲を伴う場合もあります。

そこで、私たちは内視鏡検査・治療における専門的知識を持ち、患者さんに寄り添うことで、少しでも苦痛をやわらげ、安心して検査・治療を受けてもらえるよう努めています。

また、患者さんが安全かつスムーズに検査・治療を受けられるように、使用するカメラの整備や検査・治療に必要な物品の管理を適切に行っています。

ひとりひとりの患者さんが少しでも負担なく、安全かつ確実に検査・治療ができるよう日々取り組んでいます。