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診療看護師
診療看護師(Nurse practitioner : NP)とは5年以上の看護師経験を経たのち大学院修士課程での医学教育を修了し、日本NP教育大学院協議会が実施するNP資格認定試験に合格した看護師です。
日本におけるNPと欧米各国で活躍しているNPは異なり、欧米各国では医師の指示を受けずに医行為を行う事が出来ますが、日本のNPは医師の包括的指示の下で、あらかじめ定められた特定行為を行います。独立行政法人国立病院機構ではJapanese Nurse Practitioner : JNPとしてチーム医療の新たな一員として活動しています。患者さんのためにより良い医療を安全に行えるよう、医師と相談しながら一定の範囲の診療行為も提供することのできる、診療と看護の能力を併せ持つ看護師です。
認定看護師/感染管理認定看護師
病院は治療を目的とする場ですが、感染症にかかっている方や病気などにより免疫力が低下している方など、様々な人が集まる感染リスクの高い場所です。病院に関わる全ての人に起こりうる感染のリスクの低減、感染症による心身の負担を軽減することや、医療・ケア技術の向上、業務改善に取り組むことが感染の仕事です。看護部では各部署に感染防止リンクナースを任命し、患者ケアの改善を推進しています。
感染管理認定看護師
主な活動内容は、医療デバイス使用患者の感染発生状況や手術における感染発生状況を調査する医療関連感染サーベイランス、院内における感染防止対策の状況確認と指導、また、感染に関わる相談対応などです。病棟に所属する感染管理認定看護師として、適切な感染対策の遵守状況の把握や確認を行い、根拠に基づいてスタッフに指導を行っています。また医療デバイス関連感染では、院内ラウンドにて、所属病棟におけるフィードバックし、スタッフとともに改善策の提案や解決に取り組んだりしています。
緩和ケア認定看護師
看護師の価値観にとらわれずに、患者さんの言葉などから価値観や、過ごし方もふまえてアセスメントを行い、患者さんが自分の生をどのように捉え、どのような状態を望んでいるか、患者さん・ご家族さんと十分話しあえること・苦しみをもっている相手の傍にいることも大切にし、つらさの緩和や安心して自分らしく生活が送れるように支援することを目指しています。
緩和ケア認定看護師
緩和ケアは、終末期の患者さんのみがケアを必要としているわけでなく、「がんと診断されたとき」から他の治療と併用して始まります。患者さんや家族は、がんと診断されたとき、治療の経過、再発や転移がわかったときなどの様々な場面でつらさやストレスを感じています。その不安や悩みなどの「心のつらさ」や、治療に伴う痛みなどの「からだの辛さ」が患者さんやその家族の日常生活を妨げることもあります。病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさに耳を傾け、その人らしく生活できるようにサポートしていきたいと考えています。
皮膚排泄ケア認定看護師
患者さんのQOLの維持向上を目標に、褥瘡などの創傷・ストーマ(人工肛門・人工膀胱)・失禁に伴い生じる問題に取り組んでいます。専門的な知識・技術を用いて質の高い看護を提供させていただけるよう、スタッフの指導、院内研修会の開催を行っています。また、入院から退院後の生活を安心して送っていただけるよう、専門外来の開催や患者会の参加など幅広く活動しています。
皮膚排泄ケア認定看護師
褥瘡が発生するリスク患者さんに体圧分散機能のあるマットレスの選択や、体のポジショニングについて行っています。また人工肛門や人工膀胱により排泄経路が変更になった患者さんのケアや、日常生活がその人らしくすごせるように支援しています。さらに、排泄物からくるスキントラブルを予防する取り組みも行っています。
がん薬物療法看護認定看護師
がんの三大治療のひとつである薬物療法は、1度や2度で終わるものではなく長期にわたる繰り返しの治療になります。そうした治療を受ける患者様とそのご家族が、治療内容を十分に理解し安心して治療に臨むこと、治療による副作用を最小限に抑えて安楽に日常生活が送れることを目指し、活動しています。
治験コーディネーター(CRC)
製薬会社が新薬を開発するとき、その開発の最終段階で人体への有効性と安全性を確認する「臨床試験(治験)」を行います。その治療の調整役となり、治験のコーディネートを行うのが、治験コーディネーターです。臨床開発モニター(CRA)や治験を実施する担当医師と治験事務局、各関連部署と協力して治験を進めていき、被験者となる患者さんをサポートしています。
内視鏡技師
内視鏡検査は苦痛を伴うため、多くの患者さんが不安を抱えて胃カメラや大腸カメラなどの検査に臨んでいます。また、検査のみならず内視鏡下での治療は、時間を要することも多く、身体的な侵襲を伴う場合もあります。そこで私たちは内視鏡検査・治療における専門的知識を持ち、患者さんに寄り添うことで、少しでも苦痛をやわらげ、安心して検査・治療を受けてもらえるように努めています。