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2024年12月1日掲載
ICLS研修を自施設開催して
HCU看護師 前田 祥圭 ICLSコースコーディネーター
11月9日(土)、当院主催でICLS研修を開催しました。ICLSとは「Immediate Cardiac Life Support」の頭文字を取った略称です。医療従事者のための蘇生トレーニングで、突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生を習得することを目標とした研修です。受講生は院内外から18人の研修医、看護師の方々が参加され、参加者の経験年数は1年目から12年目の、新人からベテランの方まで幅広い経験年数となりました。インストラクターも院内外から26人の方々が参加されました。研修の内容は実技実習を中心としたコースであり、受講生は少人数のグループに分かれて午前はBLS、モニター、気道管理の各ブースを回り、午後からは実際に則したシミュレーション実習を繰り返し、1日をかけて研修を行いました。
研修終了後の受講生からは「急変に当たった時は率先して動きたい」「急変時に何をしたらいいのか分からなかったので受講してよかった」「急変を対応するときには自分のできることをしていきたい」「リーダー役をした時は他の人にどう動いてほしいかを体験できたから、メンバーの時にはそれを意識してできた」などの意見をいただいており、急変対応に苦手意識を持たれていた方も研修が終わる頃には出来ることはたくさんあるのだと胸を張って言えるようになったのではないかと思います。
ICLSは滋賀県内外の各病院でも定期的に開催されていますが、当院開催時での参加をお待ちしております。一度参加された方は次回からはインストラクターとしての参加になりますので、今回受講された方はインストラクターとしての参加をお待ちしております。
ICLSコースに参加して
山口 祥太郎 研修医1年目
ICLS講習会に参加し、緊急時対応の重要な知識や技術を学ぶことができました。講習会翌日、病棟で突然のCPA事案が発生しましたが、講習で学んだ心肺蘇生法やチームとしての役割分担を意識して対応することができました。改めて、日頃からの学習と訓練が患者さんの命を救う大切な要素であると実感しました。講習会で得た知識は、緊急時だけでなく日常の医療現場でも非常に役立つものです。これからも講習内容を復習し、自己研鑽を重ねて、どのような場面でも落ち着いて対応できる医療者でありたいと思います。
ICLSを受講しての感想
市田 匠 研修医1年目
このたびICLS研修に参加し、理論だけでなく実践的な心肺蘇生法を体系的に学ぶ貴重な機会を得ることができました。
これまで知識としては理解していたものの、実際の場面では戸惑うことが多く、上級医の指示なしでは判断して動くことができませんでした。今回の研修では、実践的な症例のシミュレーションを通し、具体的な手順や判断基準を繰り返し体験することで、緊急時に必要な行動や考え方を学ぶことができたと感じています。特に、医療チームとしての連携や役割分担の重要性を深く理解でき、声出しの必要性や伝わりやすい指示の出し方などを学べたことは大きな収穫でした。また、講師の指導のもとで具体的な修正点の指摘を受け、チームでの話し合いのもと即座に改善できた点も非常に有意義でした。
この経験を活かし、現場での患者対応に対する不安を少しでも軽減し、迅速かつ的確に対応できる医師として成長していきたいと考えています。